2099.12.28
近年、スポーツイベントやコンサートなどの大規模集客イベントでは、リアルタイムでの情報共有やSNSでの発信が欠かせない要素となっています。このように大多数の人数が集まる場所でのWi-Fiの重要性は、単なるネット接続を超えて、観客体験や運営効率に直結しています。
「長崎スタジアムシティ」などスタジアムWi-Fi構築を手掛けた実績のあるSBエンジニアリングがスタジアムWi-Fiの技術的な側面や、その導入による利点について解説していきたいと思います。
<スタジアムWi-Fiの用途や利点>
現代のデジタル社会においてスタジアムWi-Fiは単なる便利なサービスではなく、多くの用途や利点を提供する不可欠なインフラとなっています。●リアルタイム情報の提供
観客に対して試合のリアルタイム情報を提供するために利用されます。
例えば、スコアや選手の統計データ、リプレイ映像などをスマートフォンやタブレットで即座に確認することができます。また、施設からの混雑情報など顧客へ提供することも出来ます。
●ソーシャルメディアの活用
観客は試合やコンサートの様子をリアルタイムでソーシャルメディアに投稿することができます。イベントの熱気を瞬時に共有することができ、イベントの認知度や人気を高める効果があります。
●チケット管理
近年の電子チケットの普及により、QRコードで入場するケースが増えています。
スタジアム内のWi-Fiに接続することで入場をスムーズに行うことが出来ます。
IoTセンサーを設置することで混雑状況の可視化や建物のエネルギー効率のリアルタイム監視など運営側にとって様々なデータを収集、分析することが出来るようになります。
スタジアムWi-Fiは、観客にとっての利便性を大きく向上させるだけでなく、運営側にとっても多くのメリットをもたらします。現代のスタジアムにおいてWi-Fiは欠かせない要素といっても過言ではないでしょう。
<高密度Wi-Fi設計が抱える課題とは?>
スタジアムのWLAN(無線LAN)設計はWi-Fi設計の分野においてVHD (Very Hight Densit) =高密度Wi-Fiとして分類されます。
VHD
●多数のクライアント(無線LAN接続端末)とアクセスポイント(AP)が同じ物理空間に存在する。
> セルあたり100クライアントなど、数多くの接続がある環境
スタジアムの無線LAN設計が複雑で難しい理由として、以下が挙げられます。
●多くの利用用途を考慮する必要ある。
●平面/立面の双方から捉えた電波設計が必要
ーーーーーーーーーーーー 次回は高密度Wi-Fi設計のポイントをお伝えしていきたいと思います。ーーーーーーーーーーーー
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